耐震診断の費用と補助金
耐震診断の費用っていくらくらいかかりますか?ネットで調べてもサイトによって書いていることが変わったり、ざっくりした金額しか書かれていなくて、よくわからないんですよね。住宅に関する情報はたくさんあるのですが、ビルなどの大きな建物に関する情報が少なく当てはまるのかも分からなくて困っています。あと、補助金についても教えて欲しいです。
そうですよね、同じような質問をよくいただきます…。
当サイトでは、ビルや学校・商業施設・ホテルなどの大規模な建物について耐震診断の費用や補助金などの支援制度についてご紹介していきます。
耐震診断の費用の算出方法
★POINT
耐震診断の費用を出すには、建物の情報を教えていただいたり実際に建物を見させていただく必要があるんです。
ネットで調べていただいている段階では、まだ建物を見ていないのでどうしても幅をもたせたざっくりした金額になるのですが、建物の情報を詳しく教えていただければ教えていただけるほど幅を狭めた金額を提示することが可能になります。
本サイトでは概算金額を算出できる、見積趣味レーションをご用意しております。必要情報を入力するだけで、その場で概算お見積もりをご確認いただけます。
それでは、耐震診断の費用を知るにはどういった書類や情報が必要になるのかを見ていきましょう。
耐震診断の必要書類と必要情報
これからご紹介する必要書類や必要情報の中には専門的な内容も含まれておりますが、現時点では「こんな書類や情報が必要なんだな~」と参考程度に見ていただければと思います。
必要書類について
- 設計図
- 建築確認通知書
- 検査済証(※)
- 第三者機関での評定書の取得(※)
現地調査では、設計図面が正しいか建物と見比べ照合していきます。その後、図面に記載された位置に 記載された柱・梁・壁の構造材が、記載された構造断面などで施行されているものとし計算をしていきます。
建築する際に、行政に建築確認申請書を提出します。
その記載内容が「建築基準法に定められた規定に合致していると確認した」ことを通知する書面のことです。
発行元:特定行政庁
建築基準法で定められたもので「建築物およびその敷地が建築基準関連規定に適合している」ことを証する文書です。
発行元:特定行政庁、または指定確認検査機関
※検査済証or第三者機関での評定書どちらか1つ
第三者機関が、建築基準法歴その他の技術基準等に照らして性能評価するし発行されるのが評定所です。
発行元:民間の第三者機関
※検査済証or第三者機関での評定書どちらか1つ
必要情報について
- 所在地
- 竣工年月(しゅんこう)
- 建築構造
- 階数
- 延床面積
- 建物形状
- 増改築履歴
都道府県と市区町村名まで
地域により地盤の硬さが違ったり、地震断層付近かどうかにより補強内容が異なります。
◯年◯月
建築工事が終了した年月
☐鉄筋コンクリート(RC造)壁式構造
☐鉄筋コンクリート(RC造)ラーメン構造
☐鉄骨造(S造)
☐鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)
☐木造
地下◯階、地上◯階
地下◯㎡、地上◯㎡
☐正方形
☐長方形
☐不整形
☐あり
☐なし
書類の有無や情報をお伺いする理由
必要書類や情報を元に耐震診断のお見積りを出したり、今後の計画を立てますのでどれも大事な書類と情報となります。
先にもお伝えしました通り、専門的な内容も含まれていて工務店の方でないと分からない内容があったかもしれませんね。
もし、上記項目の全てに回答が可能な場合は、こちらから概算見積もり金額を算出していただけます。
必要書類や詳細情報がわからない場合は?
ビルオーナーの方や、学校・ホテル・商業施設などの大規模な建築物の所有者の方で上記項目の全てはわからないけど、耐震診断の概算見積もりを知りたい方は、「耐震診断とは?」の記事でもお伝えしました通り、耐震診断を依頼いただく前には事前調査を受けていただくのが一般的な流れとなっています。
事前調査では、専門家が現地に伺い資料の有無や建物の情報を確認させていただきますので、ご安心くださいませ。
耐震診断の補助金など支援制度
※補助金・交付金・融資制度・優遇税制について記載している数値は参考数値となります。
地方自治体によって内容や申請方法が異なりますので、詳細は所在地の地方自治体へ問い合わせください。
耐震診断の補助金・交付金
国1/3+地方1/3+事業者1/3を目安にした補助制度が制定されている場合があります。
緊急輸送道路沿いの建築物や避難所などであれば補助を受けられるなど地方自治体により条件などがあるため、詳しくは所在地の市区町村にお問い合わせください。
☑大阪府の場合
大阪府では、災害時に応急活動(救助・救急、医療、消火、緊急物資の供給)を迅速かつ的確に実施するための道路である「広域緊急交通路」の沿道建築物の耐震化を促進し、地震発生時の建築物倒壊による道路の閉塞を防ぎ広域的な緊急輸送道路の機能を確保することを目的として、沿道建築物の耐震診断等を行う所有者等に対し、予算の範囲内で補助金を交付します。
耐震改修費用の補助金・交付金
国7.6%+地方7.6%を目安にした補助制度があります。
対象となる建築物は、多数の物が利用する建築物(商業施設・ホテル・旅館・オフィスビルなど)で、3階建て以上・1,000㎡以上などの場合や、緊急輸送道路沿いの建築物、避難所などとなっています。
また、緊急輸送道路の沿道の場合、補助率のかさ上げ制度があります。
☑東京都の場合、私立学校に対する上限1億円の補助や、災害拠点病院に対して約5,000万円までの補助制度などがあります。(平成十八年度)
※年度により内容が異なる場合がありますので、詳細は市区町村にお問い合わせください。
融資制度
・日本政策投資銀行融資(環境配慮型社会形成促進事業)政策金利Ⅰ融資比率50.0%以内
・各地方自治体のホームページでは、融資取扱期間が紹介されている場合があります。
いくつかの都道府県の融資制度ページをご紹介します。
- ☑北海道「耐震改修に対応する融資制度のご案内」
- ☑東京都耐震ポータルサイト「耐震診断・耐震改修に関する融資のご紹介」
- ☑埼玉県「県内3金融機関による耐震化融資制度」
- ☑静岡県「防災・減災強化資金(特定建築物耐震化特別貸付)」
- ☑京都府「(2)耐震診断・耐震改修の助成制度・融資制度等」
優遇税制
耐震改修促進税制として、業者が行う特定建築物(事務所・百貨店・ホテル・賃貸住宅など)の耐震改修工事費用について、10.0%の特別償却があります。
※補助金・交付金・融資制度・優遇税制について記載している数値は参考数値となります。
地方自治体によって内容や申請方法が異なりますので、詳細は所在地の地方自治体へ問い合わせください。
いかがだったでしょうか?疑問点は解消されましたか?もし「◯◯が分からなかった」とか「関係ないかも知れないけど、ちょっと相談したいのですが…」などありましたら、どんなことでも構いません、お気軽にお問い合わせくださいませ。
ビルや大型施設の耐震診断に関するお問い合わせはこちら