鹿間大の耐震診断豆知識ブログ

💰 「レジリエンス・ボンド」による資金調達:環境・防災に配慮した建物への新たな投資資金の流入

世界的なESG投資(環境・社会・ガバナンス)の加速により、不動産やインフラの「災害に対する強さ」が直接的に金融価値を生む時代が到来しました。その中で今、大きな注目を集めているのが**「レジリエンス・ボンド(防災債)」** […]

🏗️ 半導体クリーンルームの「微振動」対策:免震構造がもたらす精密生産ラインの圧倒的安定性

現代の産業の米である半導体。その製造プロセスはナノメートル単位の極限的な精度を要求されます。半導体工場(ファブ)において、地震による建物の倒壊を防ぐのは当然のこととして、それ以上に深刻な経営リスクとなるのが、地震に至らな […]

🏗️ 2026年省エネ義務化と耐震性の両立:断熱改修時に見落としがちな構造壁のバランス問題

2026年、日本の建築業界は大きな転換点を迎えます。改正建築物省エネ法の完全施行により、すべての新築建築物において「省エネ基準への適合」が義務化されます。これに伴い、既存建築物においても、資産価値の維持やESG対応のため […]

🏗️ 自動倉庫(マテハン設備)の崩落対策:高層ラックが建物本体に与える「地震時慣性力」の制御

物流の自動化・効率化が進む中、多くの物流センターや工場で導入されている「自動倉庫」。20メートルを超えるような高層ラックに数千トンの荷物が保管されるこのシステムは、地震時には建物にとって「巨大な重量物の塊」へと変貌します […]

🌀 減衰定数の重要性:耐震診断モデルにおける「揺れの吸収力」が判定結果を左右する理由

耐震診断の結果(Is値)を決定づける要因は、柱や壁の「強さ(強度)」や「しなやかさ(延性)」だけではありません。構造解析の計算モデルにおいて、実は判定結果を大きく左右する「隠れた主役」が存在します。それが**「減衰定数( […]

⚡ 中層ビルの「共振現象」を回避せよ:地盤の固有周期と建物の周期をずらすための設計戦略

地震が発生した際、ある建物はほとんど無傷なのに、すぐ隣にある同じような高さの建物が激しく損傷している――このような不可解な現象を目の当たりにすることがあります。この明暗を分ける最大の要因の一つが「共振(きょうしん)」です […]

🌀 建物の「偏心(重心のズレ)」が招くねじれ破壊:診断結果から読み解く、最も危険な壁の配置

地震が発生した際、建物が「ただ揺れる」のではなく、コマのように「回転しながら壊れる」現象があることをご存知でしょうか。これが、耐震設計において最も警戒すべき事象の一つである**「ねじれ(捩れ)破壊」**です。  なぜ、あ […]

⚖️ 工作物責任の所在:所有者だけでなく「占有者」も知っておくべき、地震時の損害賠償リスク

地震によって建物の外壁が剥落したり、看板が落下して通行人が怪我をした場合、その責任は誰が負うのでしょうか。「地震は不可抗力だから、誰の責任でもない」と考えるのは大きな間違いです。日本の民法には**「工作物責任(こうさくぶ […]

🏗️ 建築資材高騰時代の耐震改修戦略:工事費上昇リスクを抑えるための早期発注と工法選択

現在、建設業界は歴史的な「建築資材の高騰」と「人件費の上昇」の渦中にあります。鋼材、コンクリート、そして物流コストの増大は、耐震改修工事の見積価格を数年前の1.5倍から2倍近くにまで押し上げています。  「予算が合わない […]

🏛️ 「防災拠点建築物」に求められる最高水準の安全性:震災後も即時稼働を維持するための法的要件

地震大国である日本において、災害時に司令塔となる「防災拠点建築物」の役割は極めて重要です。市役所、警察署、消防署、病院、そして広域避難所に指定された施設。これらは単に「倒壊しない」だけでは不十分です。揺れが収まった直後か […]